保湿化粧品

お肌や化粧品の疑問を医師 大見貴秀先生に質問!

【所持資格】
  麻酔科標榜医/麻酔科認定医/サプリメントアドバイザー/生活習慣病アドバイザー
【所属学会】
  日本麻酔科学会員/日本抗加齢医学(アンチエイジング)学会
【経験診療科】
  麻酔科/内科/美容皮膚科
【得意な分野】
  アンチエイジング/生活習慣病予防/サプリメント

 

 

 

肌が乾燥する原因は多様なので一概には言えません。
ここでは肌の乾燥する主な原因について述べていきたいと思います。

 

@【加齢】
皮膚には皮脂や細胞間脂質、天然保湿因子(NMF)といった肌を保湿する働きをするものが存在します。
しかし歳を取るごとにこれらの分泌や合成、働きが弱まり肌が乾燥しやすくなります。

 

A【環境】
空気が乾燥する冬季、空調が効いている室内などの環境は肌から水分を奪います。

 

B【洗顔のし過ぎ、誤った洗顔】
洗顔のし過ぎは皮膚から皮脂を奪います。
皮脂はニキビやテカりの原因となりますが、保湿のためには重要な物質です。
またゴシゴシと力を入れて洗顔をすると、同様に皮脂が過剰に除去されてしまいます。ゴシゴシと洗うと皮膚に刺激が加わり、シミや赤みの原因となることもあります。

 

C【生まれつき】
生まれつきの肌質として肌が乾燥しやすい人も存在します。

 

改善策としては、

 

日ごろの保湿ケアが重要
肌の乾燥を防ぐためには日ごろの保湿ケアを十分に行うことが重要です。
特に洗顔後と入浴後は肌から水分が失われやすいため、入念にケアを行うようにしましょう。

 

与えた水分を肌に閉じ込め蒸散させない
化粧水で水分を肌に供給するのはもちろん、乳液やクリームで供給した水分を肌に閉じ込めることも重要です。
スキンケアを行う順番としては化粧水→美容液→乳液→美容クリームです。

 

肌の乾燥しやすさの度合いは人それぞれですので、化粧水と乳液だけで十分の人もいればこの全てを行わないと乾燥してしまう人もいます。

 

 

肌質には個人差があります。
ある人では十分に保湿できているスキンケアでも、別の人では足らず、乾燥を招くことがあります。

 

どの程度のスキンケアが最も適しているかは自分で探していくしかありません。
化粧水だけで足りなかったら美容液、美容液だけで足りなかったら乳液、それでも足りなかったらクリームと十分に保湿できるように試してみましょう。

 

また効果の高い保湿成分が含まれているスキンケアアイテムを使用するのもおすすめです。
いくつか効果の高い成分を見てみましょう。

 

【セラミド】
セラミドは肌の「細胞間脂質」に含まれる成分です。水分を保持する働きがあり、肌を乾燥や刺激から守っています。
セラミドは肌にもともと存在する成分ですが、加齢とともに減少していきます。

 

そのため外部から供給することで、肌の乾燥を防ぐことができます。

 

【ヒアルロン酸】
ヒアルロン酸は表皮の奥にある真皮部分に存在する成分です。
水分を保持して肌のハリを保つのに役に立ちます。

 

ヒアルロン酸自体は分子量が大きく、肌に浸透しづらいという特徴があります。

 

ヒアルロン酸が含有されたスキンケアアイテムを選ぶ際は加水分解されて浸透しやすくなったものを選ぶようにしましょう。

 

肌に馴染みやすい脂溶性を付与したヒアルロン酸も存在します。

 

 

肌は常にターンオーバーして古い細胞が新しい細胞に生まれ変わっています。

 

肌がゴワゴワしている状態は皮膚のターンオーバーが乱れて古い角質が残ったままになっているためです。

 

改善策としては、

 

生活の見直しと十分な保湿
まずは規則正しい生活とバランスのとれた食生活、十分な保湿を行い皮膚のターンオーバーを正常に戻しましょう。

 

ピーリングを行う
ピーリングを行うのもおすすめです。
ピーリングとは酸性の薬剤を肌に塗布することで、古い角質を除去して、肌が生まれ変わるのを助けてくれるものです。

 

ピーリングは自宅で行ったり、美容サロンなどで施術を受けたりすることもできますが、おすすめは美容クリニックで行うことです。

 

医療機関である美容クリニックではより効果の高い薬剤を使用することもできるため、自宅やサロンなどで行う施術よりも効果が高くなります。

 

一回のピーリングでもある程度は肌のゴワゴワ感が解消されますが、月に1-2度を継続的に行うことで肌全体の調子が高まっていきます。

 

 

シワは表皮の奥にある真皮部分にダメージが加わることで発生します。

 

真皮部分のダメージを回復させることができれば消すことができます。

 

セルフケアではなかなか難しいかもしれませんが、それ以上シワが進行しないようにスキンケアを行うことはとても重要です。

 

キレイに治したい場合は美容クリニックのシワを消す施術がおすすめです。

 

レーザーや光照射によるシワを消す施術が一般的です。
強い波長のレーザーや光を照射することで、真皮部分の細胞に刺激を与え細胞分裂を活発にします。

 

その結果、コラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンといった肌のハリに関係する成分が増加し、シワが目立たなくなっていきます。

 

ただし美容クリニックでの施術は自由診療のため費用が高くなります。

 

美容クリニックの中では事前にカウンセリングを行うところも多いため、予算感を伝えたうえでどの施術を受けるか決めるようにするとよいでしょう。

 

参考記事
     シワには種類がある!あなたのシワはどのタイプ?タイプ別正しい対処法

 

 

基本的にはその傾向にあります。

 

例えば肌の美白作用があるビタミンCですが、ビタミンC自体は安い素材です。

 

しかし不安定で壊れやすく、肌に充分浸透しないため、そのまま塗っても効果が薄いです。

 

一方で「ビタミンC誘導体」という体内に吸収されてはじめてビタミンCに変化する物質があります。

 

ビタミンC誘導体は安定した物質で肌に浸透しやすく、ビタミンCの効果を最大限に発揮することができます。

 

素材の効果を高めるためには誘導体にしたりナノ化させたりとコストがかかります。
効果が高く、一方で価格も高い素材を使っている高い化粧品のほうが、効果が高い傾向にあることは否定できないでしょう。

 

化粧品と自分の肌との相性が大切
ただし、化粧品と肌の相性というものもあります。
価格が安くとも肌に合い、効果が高くなるものもあります。

 

 

肌の潤いの基本は食事です。

 

いくらスキンケアで保湿ケアを行っても栄養バランスの悪い食生活を送っていれば意味がありません。

 

肌の健康を維持するために必要な栄養素をバランスよく摂取するようにしましょう。

 

肌に必要な栄養素には以下のようなものがあります。

 

タンパク質
タンパク質は消化され、アミノ酸となり全身で再利用されます。肌は常にターンオーバーしていて細胞分裂が活発なため、タンパク質が不足すると肌の調子は悪化してしまいます。ダイエットなどで野菜しか食べない食生活を送ると、タンパク質が不足して肌はどんどん不健康になっていきます。
肉や魚などの動物性食品に多く含まれています。また大豆加工食品にも豊富に含まれています。

 

ビタミンA
ビタミンAは細胞分裂する際に必要になる栄養素です。特に肌や粘膜が細胞分裂する際に必要になります。ビタミンAが不足すると肌がカサカサすることがあります。ビタミンAはレバーやうなぎ、ニンジン、ホウレンソウなどに多く含まれています。

 

ビタミンB群
ビタミンB群は肌がターンオーバーするのに必要になる栄養素です。ビタミンB群が不足すると、肌のターンオーバーが乱れニキビができやすくなったり、肌がゴワゴワしやすくなったりします。ビタミンB群はビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンからなる栄養素です。豚肉やレバー、納豆、卵などに豊富に含まれています。また腸内の善玉菌が生産しています。

 

ビタミンC
ビタミンCは真皮層の細胞がコラーゲンを合成するときに必要になる栄養素です。肌のハリを保つために重要です。そのほか体内の活性酸素を無毒化する働きもあります。活性酸素は肌の細胞を傷つけ、シミの原因となるため、美しい肌を保つためにもビタミンCは重要です。ビタミンCは新鮮な野菜や果物、緑茶などに豊富に含まれています。加熱により壊れてしまうため、サラダやフレッシュジュースとして野菜や果物を摂取するとよいでしょう。

 

亜鉛
亜鉛は細胞分裂する際に必要になる栄養素です。亜鉛は日本人の食生活では不足しやすい栄養素のため、意識的に摂取することが重要です。亜鉛が多く含まれている食品には牡蠣、牛肉、カニ、卵の卵黄などがあります。日ごろから不足しやすいため、サプリメントなどで補うのもよいでしょう。

 

美肌がスキンケアだけでは成立しません!
健康で美しい肌はスキンケアだけでは成立しません。
しっかりとバランスの良い食生活を送ることが基本となります。

 

 

疲労・ストレスは肌の大敵です。

 

疲労もストレスも自律神経のバランスを乱し、肌への血流を悪化させてしまいます。

 

肌への血流が悪化すると栄養素や酸素が十分に供給されなくなり、肌のターンオーバーを乱すことになります。

 

疲労やストレスが溜まらないようにしましょう。日常生活の中で避けたい悪習慣には以下のようなものがあります。

 

睡眠不足
睡眠は疲労やストレスを回復させる重要なものです。

 

また、肌のターンオーバーに必要な成長ホルモンは睡眠中に活発に分泌されるため、肌の健康を維持するためにも重要です。

 

しっかりと睡眠を取らないと疲労やストレスが溜まり、肌への悪影響が発生します。

 

肌のターンオーバーも乱れ、カサカサ・ゴワゴワな肌になってしまうので、きちんと睡眠を取るようにしましょう。
できれば夜の0時前には就寝するようにしたいものです。

 

脂っこい食事
ジャンクフードや揚げ物など、脂っこい食事を多く摂るのは肌の大敵です。

 

脂質を過剰に摂取すると皮脂の分泌量も増え、ニキビやテカりの原因となります。

 

直射日光に当たる
紫外線はお肌にとって刺激になります。
紫外線が肌に当たると、肌は防御反応としてメラニン色素を合成します。

 

健康な状態ならばある程度のメラニン色素は肌のターンオーバーとともに体外に排出されます。
しかし肌のターンオーバーが乱れていると、蓄積していきシミやくすみの原因となります。

 

また紫外線が肌に当たることで水分が蒸発しやすくなります。
肌が乾燥する原因にもなるので、きちんとUVケアを行うようにしましょう。

 

なお、紫外線は夏だけではなく秋や冬でも降り注いでいます。
UVケアは通年を通して必要になります。

 

喫煙
タバコに含まれる一酸化炭素は血管を収縮させ、肌への血流量を減少させます。
栄養素や酸素の供給が滞り、肌のターンオーバーを乱すため控えるようにしましょう。

 

なお喫煙は体内の活性酸素も増やしてしまいます。
活性酸素が増えるとシミができやすくなるので、その点でもなるべく禁煙するようにしましょう。

 

冷え
悪習慣ではなく体質ですが、冷えは肌に悪影響を与えます。

 

体の冷えは手足や皮膚などの体の末端部への血流量が低下していることで発生します。
体の内部で温められた血液が末端部に十分に流れないと冷えを感じます。

 

血流が十分ではないということは、栄養素や酸素の供給も十分でないということです。
肌のターンオーバーを滞らせ、肌の調子を低下させるため冷えを改善させるようにしましょう。

 

適度な運動を習慣化して、ある程度筋肉をつけると冷えは解消します。

 

 

オーガニックコスメは天然の成分を使用しているため、肌への刺激が少ないことが特徴です。

 

肌に優しいため、敏感肌の人でも比較的安心してしようすることができるでしょう。
ただし完全に安全というわけではありません。

 

繰り返しの話になりますが、肌質やアレルギーは個人差があるため、いくら安心の天然成分で作られた化粧品だからといって、絶対に大丈夫ということはありません。

 

新しい化粧品を使用する前は必ずパッチテストを行うようにして、お肌に反応が出ないか確かめるようにしましょう。

 

パッチテストとは…

パッチテストとは化粧品を使う前に、肌のごく一部(100円玉程度の大きさ)に化粧品をつけ、反応がでないか見る方法です。

 

まず、使用したい化粧品を入浴後のキレイな肌に塗りましょう。

 

肌の変化が分かりやすい腕の内側(脈を測る方)が塗る場所としてお勧めです。
その後、24時間様子を見て痛みやかゆみ、赤みなどが出なければ、その化粧品を使用して問題ありません。

 

また生活していくうちに肌質が変化することもありえます。
一度、パッチテストを行って大丈夫だったものでも赤みが出てしまうことはあるので、その場合は使用を中止しましょう。

参考記事
    ⇒実は危険なオーガニック化粧品!注意点と正しい選び方

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